カテゴリ: 日本蕎麦
信濃路下条道の駅 蕎麦の城
この日は峰竜太の故郷、長野県下条村にある道の駅『蕎麦の城』で蕎麦食べ放題を実施しているという情報を得たので行ってきた。
一階は土産物店で階段を上がった二階がレストラン。
食券を購入して席に着くと店員のおばちゃんが
「今日は連休中だから蕎麦は五枚までよ。」
と一言。
ええっ!?
マジですか😨
もう、先に言ってよ~😥
ボク「単品でおろしとか天婦羅はないの?」
おば「連休中は単品やってないよ。」
…完全に失敗した(;´д`)
気を取り直して待つこと暫し、蕎麦の到着。
ざるそば食べ放題(最大5枚)
ここで『ざるそば』という表記に疑問を持った。
今まで刻み海苔がかかっているのが『ざるそば』で、そうでないのが『もりそば』だとボクは認識していた。
という事はこれは『もりそば』ではないのか?
そもそも『ざるそば』と『もりそば』の違いは何なのか?
というかこれは蒸籠(せいろ)に入っているから蒸籠そばなのでは?
という訳で調べてみた。
①もりそばの歴史
蕎麦が日本に伝来したのはかなり古く、奈良時代以前には食用として栽培されていた。
平安時代は麦の一種、若しくは雑穀として位置付けられ『古今著聞集』↑には料理として振る舞っていたという記録がある。
室町時代になると石臼で挽いた蕎麦を湯がいて団子状にした蕎麦がきが登場。
せいろで蒸していた理由は蕎麦粉100%で作っていたので茹でると切れやすかったため。
江戸時代初期から中期にかけ、それまでの蕎麦に小麦粉をつなぎにする工夫が加えられた所謂『二八蕎麦』が誕生。
蕎麦が切れにくくなったので茹でれるようになった。
『二八』とは小麦粉2割、蕎麦粉8割という意味と蕎麦一杯が(2×8=)16文(現在の300円くらい)という意味があったらしい。
現在のような水で絞めた蕎麦を器に盛ってつけ汁に浸けて食べるスタイル=『もりそば』が流行った。
それと同時につけ汁に潜らせて蕎麦をちまちま食べるのを嫌うせっかちな江戸っ子が汁を麺にぶっかけて食べる『ぶっかけ蕎麦』が生まれたという。
②ざるそばの歴史
伊勢屋のざるそばは評判になり、周りの蕎麦屋もざるそばを出すようになったという。
刻み海苔を乗せて提供するようになったのは明治に入ってから。
もりそばとの差別化を計るために当時は高価で香りのよい希少な海苔を乗せたのが始まり。
また蕎麦の中心部を使用したり当時は貴重だった味醂をつゆに足したりと高級志向にすることで、もりそばとの差別化を計った店もあったらしい。
さらに調べていくと現在のような蕎麦がせいろで提供されるようになったのは江戸時代末期。
蕎麦の実が高騰し幕府に値上げを陳情した際、値上げは却下されたが量を減らす事が許された。
経営に苦しんでいた蕎麦屋はざるそばやもりそばをせいろに乗せ、すのこで上げ底をして少ない量の蕎麦を乗せ見映えを良くした。
この事から『せいろそば』と言われるようになったという説もある。
③現在のもりそばとざるそばの違い
現在ではもりそばもざるそばも全く同じ材料で作られている場合がほとんどらしい。
唯一その違いといえば刻み海苔がかかっているかどうかというくらい。
それどころか海苔もかけずざるにも盛らず、もり蕎麦もざる蕎麦も蒸籠に盛る店も少なくない。
つまるところ蕎麦屋が『ざるそば』だといえば『ざるそば』で『もりそば』だといえば『もりそば』、『せいろそば』だといえば『せいろそば』なのである。
完食。
「五枚までしか提供出来なかったので」と食事券を頂いた(*^^*)
そば うどん 元長
今日も馬車馬のごとく鞭を打たれながら昼飯も食べずに仕事を終えたボク。
「お腹減ったなぁ(腹出てるけど♥️)」
ぶつぶつ言いながら車で帰る途中、ふと見ると昭和通り沿いに蕎麦屋を発見。
という訳で早速行ってみた。
ここは上野駅入谷口から徒歩3分程の場所にある。
お腹すいてるときにこの看板はヤバい(笑)
店内券売機はスイカやパスモが使え値段も立食い蕎麦並みのリーズナブルな値段。
店員は店主のワンオペ。
店内はL字型の鰻の寝床のようなカウンター椅子席のみ。
高台には作りおきのかき揚げやコロッケ、なす天に海老天がある。
えっ!?これは!?
よく見ると天婦羅に花が咲いていた!
しかもボクが注文したかき揚げはタネから作り始めていた!
蕎麦もその日の分を二階で麺打ちをしている自家製麺。
注文を受けてから生蕎麦を茹で始め、茹で上がった蕎麦は一度冷水で締めてから再度温め直しているという拘りよう!
何なんだ、この蕎麦屋は!
およそ5分で配膳。
かつ重セットそば大盛(温)+かき揚げ。
かき揚げそば大盛
高台から丼を下ろすと鰹出汁の香りがフワッと広がる。
揚げたてのかき揚げは汁でふやけないよう丼に縁に立てかけられている心遣いが嬉しい。
玉ねぎ主体のかき揚げはモチロン熱々のサクサク!
これで80円(*^^*)
細めな麺はスルスルと喉越しバツグン!
鰹出汁の効いた甘めな汁との相性もすこぶる良い。
かつ重
中々のボリュームだ。
カツは厚みもあり柔らかく甘辛く煮込まれたもの。
とじられた玉子の火加減もボク好みな半熟トロトロ!
ご飯にタレがもう少しだけ染みていたらなお良かったかな。
完食。
ごちそうさまでしたm(__)m
実は食べている最中に外国人の団体が入ってきたのだけど、店主が流暢な英語で対応していたので少し質問してみた。
企業勤めをしていた店主が一念発起して店を開いたらしい。
蕎麦も天婦羅も極力揚げたて茹でたてに拘り、サラリーマンのお財布に優しく納得いくものを提供出来るように心掛けている。
17時以降はお酒も提供している。